コーチングのスキルが活きる場面は、家庭、学校、職場、スポーツ等様々です。
コーチングをする際にどのよな点に気をつけるべきかについて解説をしたいと思います。
姿勢
まずはコーチングの場面では必ず他の作業を辞め、相手に向き合いましょう。
特に職場における場面では、他の仕事に終われているときは、PCで作業をしながら話を聞きがちになってしまいます。
コーチングの場面では相手の目を見て話をするようにしましょう。
どれだけ優れた内容の指導であれ、相手と向き合う姿勢がない指導は相手の自尊心をなくし、響かなくなります。
相手のことを気にかけている、尊重しているという姿勢がまずは優れたコーチングへの第一歩です。
教えないスキル
次に「どうすればいいか?」と聞かれた際は、「どうすればいいと思う?」と聴き返して上げましょう。
「どうすればいい?」と聞かれるとどうしても答えを教えてあげたくなりますが、これでは考える力が身につきませんし、新しい局面に出くわした時に常に他人に頼ることになります。
普段から考える癖をつけるためにも、相手の意見をまず聞くという姿勢を持ちましょう。
普段はなかなか意見を言わない人も聞いてあげることで実は自身の考えをしっかりと持っていたりすることにも気づかされるはずです。
時には突拍子もない答えが返ってくるかもしれませんが、コーチング側にとっても多様な意見を取り入れる学びの機会になります。
サンドイッチ話法
サンドイッチ話法は、よくロジカルシンキングでは、結論→根拠→結論というように教わりますが、
コーチングの場面では少し異なります。
”褒める”→”改善点を指摘する”→”奨励する”の3ステップの話法です。
人は真っ先に否定されると表面上はイエスと言っていたとしても、心では相手のフィードバックを受け入れることができません。
そのため、まずは良かったところを褒め、その次に直すべきことを指摘しましょう。
そして最後に「期待しているよ」「頑張れ」「失敗しても大丈夫」というように奨励をして上げましょう。
そうすると受け手は相手が頭ごなしに否定をしたい訳ではないと理解できますので、指摘に対しても素直に受け入れることができます。
理念・文化
教えないスキルの前提となる組織の理念・文化を育てましょう。
理念・文化があれば、細かいルールがなくても、人は考える土台を持つことができます。
例えば家庭内環境であれば「人のためになることをする」や仕事であれば「全てのステークホルダーが満足するサービスを提供する」などの大きな理念があることで、その局面において何が適切なのかをその人自身が考えられるようになります。
まとめ
日本の義務教育はただ一つの正解を導くための学問に偏っており、”自分で考える”という視点が欠如しています。
これからはVUCAの時代と言われており、本当に大切なことは”自分で考える力”だと思います。
実世界では正解は一つではなく、人の分だけ答えがあります。
今求められるコーチングは”考える力””多様性”を養うことだと思います。
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