会議で質問をしようにも質問が思い浮かばないといった状況は誰しも経験するものではないでしょうか。
質問の際にどうすれば質問が思い浮かぶのか、また効果的な質問ができるのかについて説明をしたいと思います。
この質問力は単に打ち合わせで自身の存在価値を示すだけでなく、仕事を正確に早く実施するためにもとても重要です。
質問をする際に意識すること
質問をする際に意識することとして、一番簡単なのは5W2Hです。
5W2Hは英語の授業で習った質問の際の疑問詞の頭文字です。
- Who
- When
- Where
- What
- Why
- How
- How 〜
会議は基本的に、計画をたて、誰が何をいつまでにやるのかというPDCAのサイクルの中のどれかに位置付けられます。このPDCAのサイクルには5W2Hの要素が欠かせないため、要素が欠けていると計画がうまく進まないということが発生します。
打ち合わせの中で5W2Hを意識し、足りない要素を質問するだけで質問ができるようになるだけでなく、仕事を的確に進めることができます。
この中で最も重要な要素としてあげられるのが、Whyとなります。
Why
Whyは「なぜ?」という意味ですが、Whyの要素は全ての根底にある目的を明確にするために最初に確認をしておきたい要素です。
関係者の認識が合わないときは、Whyの質問に立ち返り、関係者で目的を確認し、大きな方向性を合わせる必要があります。
Whyがなぜ大事かというと、What(何を)やHow(どのように)の議論に終始することは、目的ではなく、手段にとらわれており、手段が目的化してしまっている状態になります。
議論が混沌としているときにWhyの質問を投げかけると、仕事ができる人と認識されるようになります。
Whyの前提が関係者で認識があったところで、その他の質問をし、「いつ、誰が、誰に、どのようにやるのか」という計画や具体的なアクションを決めていくための質問をしましょう。
How 〜
How〜は色々な単語との組み合わせで質問の幅を広げることができます。
”How much”でいくらかの価格設定にするか?やどれくらいの市場規模があるか?
”How long”でどれくらいの期間をかけてやるか?等のマイルストーンを確認することができます。
このように物事を進めていく上で、足りない要素、先に関係者で認識を合わせておいた方が良い要素を質問することができます。
Really?
最後に5W2H以外の質問として、”Really?(本当か?)”も使うことができます。
これは事前に集めた情報が本当に正しいのかを確認する際に使用することができます。
人は確証バイアスがかかっているため、自分の意見を肯定する情報を集めようとします。
そのため、第三者の視点で、前提となる事前に集められた情報が正しいかという視点で資料やプレゼンに目を通し、確認することで誤った決断を導くことを防ぐことができます。
最後に
これまでの内容を意識するだけも質問が思い浮かばないというような状況を避けられ、会議での自身の存在価値をあげ、事業を正しい方向に導くことができます。
ただし、自分の存在価値を示し、相手にマウントを取るために否定的な質問をすることがないように注意しましょう。
いつの時もWhyの目的意識を大切にし、関係者が幸せになれるような選択・判断ができるように質問を使いこなせるようになりましょう。
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