社会人1年目の損益計算書(P/L)の読み方

MONEY

こんにちは

今回は、学生でもわかるように損益計算書の見方についての説明をしていきます。

損益計算書は、企業の”ある期間での売上・利益”を見ていくことになります。損益計算書の利益がマイナスになることはいわゆる、”赤字”であり、企業の存続が難しくなっていることの危険信号でもあります。(ベンチャー企業等の成長企業は投資期間のため、赤字がでやすい傾向があるため、一概には言えませんが)貸借対照表と合わせてみることが重要ですが、ここでは損益計算書の見方について見ていきましょう。

図解で表すと以下になります。最初は難しく思うかもしれませんが、言葉の定義を理解し、足し算引き算ができれば、誰でも理解できるようになり、損益計算書を作成できるようになります。

売上

まずは”売上”についてです。売上は皆さん、馴染みがある方も多いと思います。

”売上”は、企業が製品やサービスを顧客へ販売して得た金額となります。

売上をもう少し分解すると、”製品単価×販売個数”や”客単価×来客人数”等で表すことができます。

売上総利益=売上ー製造原価

売上総利益は売上から製品を作るのにかかった原価を引いて残った金額が売上総利益となります。

式で表すと、売上総利益=売上ー製造原価となります。

製造原価とは、例えば、ソフト製品でいうと、ソフトを開発するためにかかったエンジニアの人件費となります。

営業利益=売上総利益ー販管費

営業利益は売上総利益から集客・営業・販売をするためにかかった費用(販管費)を引いた金額となります。

式で表すと、営業利益=売上総利益ー販管費となります。

販管費とは、例えば、ソフト製品でいうと、ソフトを販売するための営業の人件費や、広告を出していれば、広告・宣伝費用等が販管費になります。(人件費でも、エンジニアか営業かで製造原価に含まれるか、販管費に含まれるか変わります。)

経常利益=営業利益ー営業外損益

経常利益とは、営業利益から営業外での損益を引いた金額となります。

営業外の損益とは本業以外の部分で得た利益又は損失となります。

例えば、自社ビルの不動産の権利を売った際に出た利益等を指します。

純利益=経常利益ー税金

最後に純利益です。

純利益は、経常利益から税金を引いた額になります。これが最終的に会社に残る利益となり、次の投資や財務の安定への源泉となります。

税金は、純利益をもとに一定の税率をもとに算出されます。

うまく経費や来期以降の投資をすることで税金を抑えることができます。

まとめ

今回はわかりやすく説明するために、必要最小限の言葉で説明をしました。”製造原価”や”販管費”の中に、さらに細かい費用科目が存在しますが、言葉の定義を理解すれば難しいものではありません。

簿記の勉強をすることで、言葉の定義も理解できるようになり、企業の収益構造も理解できるようになります。

簿記を勉強する上では、資格取得をしながら勉強すると体系的に知識を身につけることができます。

簿記の資格取得では、スッキリシリーズがオススメです。非常にわかりやすく、簡単な数字でまとめられていますが、簿記資格を取得する上でも十分な理解を身につけることができます。

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