【株式投資】ファンダメンタルとテクニカルの組み合わせ投資手法

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株式投資において勝率を高めるためには、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方を取得する必要があります。

これは短期トレード、長期投資の両方において有効になります。

短期トレードだからファンダメンタルは必要ない、高配当株投資だからテクニカルは必要ないという考えでは資産を効率よく増やすことはできません。

その理由と分析方法について解説していきます。

ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせる理由

ファンダメンタルは会社の財務諸表や市場の動向をもとに今後、その企業が伸びそうかを分析し、投資するグロース株投資や企業の割安さに注目し、投資するバリュー投資があります。

ファンダメンタルは企業が開示しているIR情報をもとに分析しますが、株価は必ずしも正しく企業を評価し、正しい値付けをするかと言うとそうでないことの方が多いです。

株価は企業単体だけではなく、株式市場全体やトレーダーの心理に基づき、動くためランダムな動きをしながら、徐々に企業の評価に近づいていきます。

ファンダメンタルとして、どれだけ将来有望な企業であっても株価が割高な状態にある企業の株を買っては、高値掴みをし、含み損の状態を長い間耐え抜くことをしなければいけません。

実際のトレードの現場では1日でも含み損があると心理的には耐えるのは容易なものでありません。

そのため、ファンダメンタル分析をし、有望な企業の株価が下がったら購入することで含み損の期間を最小限にし、リスクを抑えた形でトレードをすることができます。

では、どれだけ下がれば購入すれば良いのでしょうか。株価が急落しているときに購入するのは容易なことではありません。

そのためにテクニカル分析を用います。

テクニカル分析はローソク足と中長期線の関係性や指標を用いることで株の売買タイミングを判断することができます。

テクニカル分析を取得することで少なくとも高値掴みするような失敗を避けることができます。

ファンダメンタル分析で使う指標

ファンダメンタルの際に使用をする指標は次の6つです。

  • 市場動向・政治動向
  • PER
  • PBR
  • 売上・収益増加率
  • 自己資本率
  • 配当利回り・増配

市場動向・政治動向

最初は市場動向・政治動向になります。現代ではSDGsが企業にも求められており、CO2を排出する石油等の資源事業は社会的には投資の対象になりにくいです。

また、政治の方針・意向は企業業績に大きな影響を与えることから政府の方針は発表時点で株価に織り込まれていきます。

PER

PERは10-15倍が通常と判断され、それ以下であれば割安、それ以上であれば割高と言えます。逆に言うと市場の期待が低い、高いと言うこともできます。

財務状態や経営状況が良好で、今後、継続した成長が期待される企業が株式市場全体の動きに連動し、PERが15倍以下に下がるようなことがあれば絶好の購入機会となります。

またセクター毎に基準が変わるため、セクター標準と比較しどうかと言う視点で見ることも大切です。

PBR

PBRは1倍が通常と判断され、それ以下であれば割安、それ以上であれば割高と言えます。

今後、成長が期待できる企業が1倍以下に割り込むようなことがあれば絶好の買い場となります。

売上・収益増加

売上・収益が年々増加している企業は事業モデルが安定しており、今後の成長も期待できます。

このような銘柄は株価も右肩上がりになっている傾向があるため、テクニカル分析を用いて一時的に下がったタイミングで購入すると良いでしょう。

自己資本率

自己資本は財務の長期的な安定性を表します。自己資本比率が高く、キャッシュが潤沢で財務が安定をしている企業は不況時でも耐え抜くことができ倒産のリスクも低くなります。

そのため、不況時でも長期的な判断のもと、株価も安定する傾向があります。

配当利回り・増配

配当利回りや連続増配しているかも抑えておきたい要素です。配当利回りが高い企業や連続増配をしている企業は投資も買いのチャンスを常に伺っています。

配当利回りだけで判断すると危険ですが、売上・収益が年々増加しており、自己資本比率が高く、財務が安定している企業は下がったタイミングで購入できると配当のインカムゲインと株価評価益のキャピタルゲインの両方の果実を獲得できるため、安定的な右肩上がりの株価トレンドが期待できます。

一方で収益は下がっているが配当は維持、増配をしており、配当利回りが高過ぎる状態の企業は、いずれ減配が行われるリスクがあり、減配をされると株価も暴落する可能性が高いため、注意が必要です。

テクニカル分析で使う指標

ファンダメンタル分析を見てきましたが、実際にはどこで売買するかのタイミングはとても難しく、実際の現場では購入のタイミングはとても迷うものです。

そのような時に使用をできるのが次の指標です。

  • ローソク足、中長期線分析
  • MACD
  • RSI

他に”ボリンジャーバンド”という指標も一般的にはよく使われますが、私は基本的に見ません。

ローソク足、中長期線分析

短期線:5日、中期線:10日、長期線:25日で短中長期線を引きます。中長期線はサポートラインとして働きやすき、中長期線をもとに反発し、戻る傾向があります。

成長が期待できる企業かつ高値圏になければ、ローソク足が中長期線に近づいたタイミングで購入するというのは一つの購入タイミングになります。

また、直近の安値で平行線を引くと、サポートラインが見えてきます。

このように複数のサポートラインを引き、複数重なる点がある場合はサポートが強くなる傾向があります。

サポートラインが重なる点まで待ち購入することで、含み損を抱える期間を少なくすることができます。

一方で、サポートラインを割るようなことがあれば即日損切りをすれば、損小利大を実現しやすくなります。

MACD

MACDの短期線が中期線を突破するタイミングはトレンドが変わったタイミングと判断することができます。

そのため、”ローソク足と中長期線”の関係と合わせて見ると勝率が高くなり、利確を早いタイミングですることなく、長期的なトレンドを抑えることができます。

ただし、だましもありますのでMACD単独での売買判断は危険です。あくまでローソク足と中長期線の関係の補助ツールとして使用をするようにしましょう。

RSI

RSIとは、直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測する指標です。

RSIは、50%を中心として0~100%の範囲で推移し、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると数値が50%以下で推移します。

通常、RSIが70%以上であれば相場は買われすぎ、RSIが30%以下であれば相場は売られ過ぎであると判断されます。

こちらもローソク足と中長期線の関係の補助ツールとして使用をするようにしましょう。

まとめ

普段からファンダメンタル分析で有望な株を選定しておき、テクニカルにて下がったタイミングで購入することで含み損の期間を少なくし、長期的に保有することができます。

今回、紹介したトレードは売買差益を狙った短期トレードや高配当株式投資の両方で活用することができます。

ただし、両方のトレード手法を混ぜてしまうと目的にあった投資ができなくなってしまい、結果、失敗してしまう可能性があります。

口座を分けるなどし、高配当株式投資で購入した株は一生売らないといった心持ちで、短期トレードで入った株は売買ルールを決め、利益確定や損切りの売買タイミングをはっきりさせるなどし、しっかりとトレード手法を分けた投資をするようにしましょう。

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