トレードにおいて常に買い目線でしかトレードしていない人も多いのではないでしょうか。
今回は、空売りポジションを選択肢として持つべき理由を解説したいと思います。
その前にから売りポジションのデメリットについてまずはお伝えをしたいと思います。
空売りポジションのデメリット
空売りポジションのデメリットは次の2つです。
- 損失は青天井
- 信用取引の手数料(金利)がかかる
損失は青天井
まず損失は青天井になります。通常、買いポジションのみであれば、一番最悪のケースで会社が倒産し、株券が紙くずとなり、資産価値が0円となります。
買値の株価が損失の最大値となり、損失は限定的です。
ただし、空売りの場合、株価は無限に上がる可能性があるため、損失は青天井になります。
信用取引の手数料(金利)がかかる
空売りは他者の株券を借りて、それを売るため信用取引になります。
信用取引は証券会社からお金を借りて実施する取引となるため、金利手数料がかかります。
長期で保有すると手数料がかさむことがもう一つのデメリットとなります。
空売りポジションを持つべき理由
買いポジションと比較し、上記のようなデメリットがあるにも関わらず、なぜ空売りポジションを選択肢として持つべきなのでしょうか。
その答えは次の3つがあげられます。
- どのような相場でも儲けることができる
- 先入観を取り除いたトレードができるようになる
- 保険、リスクヘッジになる
どのような相場でも儲けることができる
まず一つ目がどのような相場でも儲けることができるということです。
これからの日本は人口減少が確実視されており、それに伴い経済活動の危うさもうたわれております。このような状態では長期の下落トレンド相場も可能性としてはゼロではないと思います。
また、経済活動には好景気と不景気のサイクルがあり、上昇トレンド相場と下落トレンド相場の両方があります。
買いポジションのみの選択肢ですと、上昇トレンド相場では儲けることができますが、下落相場トレンドではな儲けることが難しくなります。
下落トレンド相場は長いと十数年と続くため、その間何もできない、または資産を減っていくのを耐えるということしかできなります。
どのような相場でもトレードすることができるというのは精神面においても安定的に働きます。
先入観を取り除いたトレードができるようになる
次に空売りポジションを持てる選択肢があることで先入観を取り除いたトレードができるようになるということです。
空売りポジションの選択肢を持てると、買いポジションの選択肢のみの場合と比べて、2倍のエントリーポイントを探すことができます。
買いポジションのみですと、機会損失という精神的あおりを受けて、不必要なエントリーをする可能性もあります。
空売りポジションを持つことで市場と常にフラットな精神状態で向き合えることができるようになります。
保険、リスクヘッジになる
多くの人は投資信託やETFで分散の長期投資もされているのではないでしょうか。
長期の分散投資においては下落トレンド相場では耐えること、待つことしかできません。
ただ、空売りポジションを持つことで保険、リスクヘッジとして働き、資産を保全することができます。
まとめ
空売りポジションにはもちろんリスクもありますが、それ以上に空売りポジションを知ることで相場を知り、トレードを勉強し、株式投資・トレードに詳しくなれます。
株式投資・トレードは相場に乗るということが基本ですが、どのような相場でも対処できるすべがあるということを知ることは、自己コントール感にもつながり、精神的に安定した投資・トレードができると思います。
損切りルール等を守り、資金管理をした上で空売りポジションもあるという選択肢を一つ頭に入れても良いのではないでしょうか。
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