成果がでるマネージメントの条件

WORK

組織やチームの成果が出ずにマネージメントとして苦労している人、新しく役職を与えられチームメンバーを管理するようになったがどのようにすればわからない人、マネージメントについて悩んでいる方は多いと思います。

マネージメントをする上で重要な条件とそのための手段について説明したいと思います。

目的

まずマネージメントの目的は組織としての最大限の成果を出すことです。とても当たり前のようなことですが、これをできていない人は多いように思います。

プレイヤーとして成果を出すことを得意でも、プレイヤーからマネージメントの立場に変わった後も自分自身の成果を出すことに注力し、チームメンバーをライバルと捉え、成果を横取りしたり、自分のポジショニング、プレゼンスを優位にするために、人の前で指摘したりとういう行動はチームの成果を最大化することではなく、あくまで意識が個人に向いてしまっている具体例と言えます。

良いマネージメントとは、個性を生かし、チームメンバーそれぞれが実力を発揮できる場所を見つけ、また短中長期的にどのように育成すれば、組織としての最大限の成果を出すかを考えながら実施するものです。

ぜひマネージメントの目的を忘れないようにしてください。

自走できる目標

次に大事なのが自走できる目標をチームメンバーそれぞれと設定することです。

自走できる目標にするためには以下のようなことに気をつける必要があります。

  1. 定量的に計れる目標にする
  2. 覚えやすい短くまとまった目標にする
  3. 本人の意思が反映されている
  4. 責任者・リーダーという役割を与える

定量的に計れるようにすることで目標が明確になるため、振り返りや評価が容易になります。振り返りや評価が容易になることで納得感のある評価となり、自身を内省し、次へのステップへの解決策とすることができます。

長い目標というのは忘れてしまうものです。本人が聞かれてすぐに答えられない目標は常に意識ができていないということのため、自走するためには不十分です。本人及び周囲の人も把握しているような短くまとまったキャッチフレーズ的な目標にしましょう。

組織目標があるからといって、全てをトップダウンで決めていては本人もやる気が出ませんし、無理な目標であれば言い訳に繋がってしまいます。目標を立てる上での補助・軌道修正はしつつも最終的には本人が決めたという納得感が必要です。

目標を立てる上で責任者・リーダーという肩書きを与えるのも手です。責任者・リーダーという言葉は決定権のある言葉ですので、本人の意思で新たな提案や推進していくための原動力となります。

教育

最後に教育です。チームメンバーの行動特性や知識を考えながら、短所は伸ばしてあげること、長所は活かしてあげる(自由にさせてあげる)ようにすることが大切です。

案件に対する個別のアドバイス・知識よりももっと大きな概念での行動特性や学習の方向性を導いてあげるような指導が重要になります。

目の前の事象にばかりフォーカスし教えてあげるのはティーチングにて新入社員に対してはこのような指導も有効ですが、自主性(自走できる)に重きをおくのであれば、より本人に考えさせるコーティングにシフトしていく必要があります。

マネージメントという役割を持った以上は、常に管理をしたくなり、進捗等を確認しがちです。ただ、常に確認をされていては自主性は育たず、マイクロマネージメントで信用されていないとメンバーは捉えてしまいます。これをなくすためには目標やお願い事項には期限や中間レビューのタイミングを事前に設け、そこで進捗・リスク管理をするようにしましょう。

最後に

マネージメントで課題を持っている人は多いと思います。良いマネージメントをする上での基礎はマネージメント側の余裕や自信が基礎になっています。そのためにはマネージメント側も学習を怠らず、時にはチームメンバーから教えてもらうという姿勢も持ちながら接することで組織全体としての活性化にもつながると思います。

良いマネージメントとは、何かを考えるきっかけになれば幸いです。

コメント