優良高配当株を見分けるためのポイントについて解説をしていきたいと思います。
見分けるためのポイントは次の5つとなります。
- 高配当であること(配当利回り4%以上)
- キャッシュフローが潤沢であること
- 増収20%が連続2年以上続いていること
- PER10−15倍、PBR1-3倍以内に収まっていること
- 無借金経営または自己資本比率が50%以上であること
目的・姿勢
見分けるためのポイントの前に一つだけ重要な目的・姿勢について説明をしたいと思います。
この目的意識を無くしてはどれだけ優良高配当株を買えたとしても、不況時のろうばい売りなどで損をしてしまいかねないからです。
多くの人にとって高配当株の目的は安定的な配当によるキャッシュフローを得ることが目的となります。
そのためには高配当株を可能な限り安値で買い、一生涯持ち続けるという姿勢が大事になります。
時代の情勢により優良高配当株でなくなる可能性はありますため、定期的にメンテナンスを実施し、ポートフォリオを改めましょう。
優良高配当株を見分けるポイント
高配当であること(配当利回り4%以上)
配当によるキャッシュフォローを良くするための投資手法であるため、配当利回り4%を狙って銘柄を選定したいところです。ただし、配当利回り4%の銘柄は通常は少なく、あったとしても罠銘柄である可能性もあるため、〇〇ショックや不況時などで割安になったタイミングで購入するのがオススメです。ただし、時代の情勢に乗れていない銘柄は減配や今後の業績不振も予想されるため、他のポイントと合わせてチェックするようにしましょう。
キャッシュフローが潤沢であること
高配当銘柄はベンチャー企業よりも時価総額が大きい大型銘柄に多いです。ベンチャー企業は事業拡大のため、営業キャッシュフローがマイナス、投資キャッシュフローがマイナスになることが多く、配当による株主還元よりも自社への投資にまわす傾向が高いです。
一方で比較的安定をしている大型銘柄は市場規模の増大は見込めないため、投資ではなく、配当により株主に還元する傾向があります。
大型の高配当銘柄の中でも営業キャッシュフローがプラス、投資キャッシュフローがマイナス、財務キャッシュフローがマイナスにて全体のキャッシュフローがプラスの会社は、本業にて安定的に収益を稼いでおり、将来の投資もしながら、自己資本比率を大きくしていると読み取れるため、今後も安定的に収益を上げることが期待できる銘柄と言えます。
そのため、配当も安定して出る可能性が高くなります。
増収増益20%が連続2年以上続いていること
増収増益を連続している銘柄は時代の情勢にのり、今後の市場規模も見込め、安定した収益を上げるだろうと判断できます。20%は目安ですが、売上、利益ともに増加していれば、今後も安定的に収益を上げることが期待できます。
ただし、増収増益率が少しずつ下がっているような会社は今後の成長が頭打ちになる可能性があり、株価も高値になっている可能性があるため、注意する必要があります。
PER10−15倍、PBR1-3倍以内に収まっていること
PERは10-15倍、PBRは1-3倍が標準とされています。これはセクターにより基準は異なってくるため、一概には言えませんが、PERが10倍以下、PBRが1倍以下だと割安とされます。一方で市場の期待値が低く、今後の成長が期待できないと読み取ることもでき、どちらにも読み取ることができるため、判断が難しいところだと思います。
一方でPERが100倍以上の株もあり、割高ともとれますし、市場の期待値が高いとも言う事もできます。増収増益を連続している企業であれば、将来の期待利益に対してはPERは低く見積れるため、これも判断が難しいところです。
今回は高配当を目的とした銘柄選定のため、PER100倍以上の銘柄はオススメしません。
PBRやPERが基準値より高く、優良な銘柄は〇〇ショックや不況時に基準値まで下がるのを待つのが長期での高配当株のオススメの方法です。
ただし、セクターによりPER10−15倍、PBR1-3倍の基準値は柔軟に変更をしていく必要があります。
無借金経営または自己資本比率が50%以上であること
借金は決して悪いことではありませんが、自己資本比率が高い会社は業績が安定しており、配当を継続する傾向が高いと言えます。
優良高配当株を選定する際の一つの選定ポイントとして入れると良いでしょう。
まとめ
今回、紹介した5つのポイントで選定できるようになると配当(インカムゲイン)と株価上昇益(キャピタルゲイン)の両方を狙うことも可能です。
ただ、目的がブレてしまうと余計な手数が増えるため、一生涯持ち続け、配当によるキャッシュフローを得るという目的を忘れずに実施していきましょう。
また、5つのポイントが全て揃うのは非常に希のため、3〜4つの条件が揃えばOKというような基準でも良いと思います。
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