決算書(財務諸表)の読み方はサラリーマン、個人事業主、起業、投資の何れをするにしてもまず学んでおいた方が良い内容と言えます。
決算書が読めることで企業の状態を定量的に知ることができます。逆に定量的に把握できていないとどれだけ売上があがっていても経費を使い過ぎて、赤字を垂れ流しているというような状態にもなりかねません。
今回は、決算書がそもそも何なのかわからないという方向けに入口の内容を解説しました。
財務諸表とは
財務諸表(F/S)には
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- キャッシュフロー計算書(C/F)
の3つの重要な内容があります。この3点セットであることをまずは覚えてください。
貸借対照表とは
ある時点の企業の状態を表す指標となります。今の時点でどれだけの資産を持っているか、借金をしているか等の総資産の内の純資産や借金の内訳がわかるようになります。
個人に例えるなら、現預金はどれだけあり、資産(車や家)はどれだけあり、借金はどれだけあるのかという状態を表した内容になります。
損益計算書とは
損益計算書はある一定の期間で売上、経費、収益の関係を示したものです。
期間中に利益をあげれているか見るための指標となります。
ある期間で赤字になったとしても貸借対照表で資産を持っていれば、そこから捻出できるため、すぐに倒産となりません。
個人で例えるなら8月の給与(=売上)が30万円あり、そのうち経費が家賃10万円、食費6万円、光熱費2万円あり、残りが預金(=利益)12万円というように8月度の収支状態を示す内容になります。
損益計算書について詳しく知りたいという方はこの記事も参考にしてください。
キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書とは、現金の状態を表すものです。
通常、企業は信用取引を実施しており、売上があがった時点と、実際に顧客から入金されるタイミングに開きが生じます。また、同時に仕入や経費の計上タイミングと、実際に支払いをする時期も異なります。
そのため、貸借対照表や損益計算書のみからでは、実際にどれだけ手元に資金があるかを把握することができません。
仮に損益計算書上は、利益が上がっていても手元にキャッシュがないと銀行への債務の支払いや仕入先への買掛金が支払えずに黒字倒産するという恐れもあります。
そのため、キャッシュフロー計算書も重要になります。
キャッシュフロー計算書について詳しく知りたいという方はこの記事も参考にしてください。
コメント