ステークホルダーの重要性

WORK

よく企業の中である議論として、企業にとってどのステークホルダーが重要かという議論についてです。

ステークホルダーとは?

ステークホルダーとは、企業活動の中での利害関係者であり、一般的に顧客、仕入先、社員、株主、地域・社会で表されます。

企業によって、顧客第一主義を打ち出している企業もあれば、社員が一番の財産として人財として扱っている企業もあります。

それぞれの立場からなぜそのステークホルダーを重要視しているのかという理由は次のように説明できます。

顧客

顧客第一主義を掲げている企業の主張は、シンプルで企業活動の源泉のお金をもたらせてくれるのは顧客だからです。このような企業ではよく”お客”ではなく”お客様”と呼びなさいと社内教育がされています。顧客に企業・製品・サービス価値を認めてもらうことで、その対価としてお金をもらうことができます。顧客に価値を感じてもらわなくては、お金が生まれないというのが顧客第一主義の企業、人の主張です。

仕入先

仕入先については表立って仕入先第一主義を掲げる会社を見たことはありませんが、仕入先がないことには顧客へ提供する価値を十分に提供することができないため、仕入先を大切にするのが大事という立場です。自社が提供する製品・サービスの部品として代替ができない場合に、より仕入先への依存度が高まることになります。

社員

社員第一主義を掲げる会社の主張としては、顧客へ価値提供するのは社員であり、社員の成長・やりがいが結果、顧客へのサービスの質を高め、ステークホルダーをハッピーにするという主張です。このような会社は社員の育成や福利厚生に力を入れている傾向があります。また、社員を経費ではなく、人財として扱っている社風を醸成します。

株主

日本ではあまり見かけませんが、米国は株主第一主義を掲げています。株主第一主義とはつまり、キャピタルゲイン(時価総額・株価上昇)やインカムゲイン(配当)で株主に貢献する姿勢を指します。数字にコミットすることは、顧客への価値提供のみでなく、コンプライアンス等を含む事業活動全体にコミットすることを指します。

地域・社会

地域・社会は最近ではSDGsという言葉で置き換えることができると思います。事業活動を通しての社会貢献やボランティア等を通した地域貢献が挙げられます。事業活動・事業活動外両方で地域・社会、最近ではグローバルにおける問題への解決に取り組んでいるかという姿勢が問われます。

意見

これまで各立場からの意見を見てきました。個人的な見解としてはどのステークホルダーが重要かという議論はニワトリタマゴの話しであり、全てのステークホルダーへ貢献ができる企業だけが、存続し続けることが可能と思います。どの一つとしてむげにすることはできません。

企業に求められているのは、自社がどれかの要素に偏りすぎていないか見直しながら、足りていない要素を見極め、改善していける力だと思います。

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