商品企画でアイデアが思いつかず、なかなか前に進まないと悩んでいたりしませんか。
今回は商品企画の思考パターンやどのようなタイミングでアイデアを思いつきやすいかについて説明したいと思います。
アイデアの考え方
商品企画アイデアは元々の才能・センスと考えてはいないでしょうか。
商品企画アイデアの思考法は鍛えることにより、また思考パターンを活用することにより誰にでも身につけることができます。
次の思考パターンを活用するようにしましょう。
商品企画アイデアの思考パターン
商品企画アイデアの考え方については次のような思考パターンがあります。
リセグメント
別セグメントで流行っているものをターゲット顧客向けに応用する。
横展
他業界ですでに流行しているものを自社業界に横展する。
輸入
海外でヒットしたものを国内に輸入する。
リネーム
すでにある商品の名前を変更し、既成概念、使い方を変更する。
リメイク
過去に流行したものを現代版で再リリースする。
不満解消
顧客が感じている不安、不便等の世の中の”不”を見つけ、解消する。
強調
すでにある商品群でも、ある特徴を強調する。
ハイエンド
高価格かつ高品質で差別化し、ブランディングする。
デチューン
業務用として普及している商品を廉価版でリリースする。
低価格
低価格でコストパフォーマンスで勝負する。
プロモーション
売り方、販売戦略に徹底的にこだわる。
共同ブランド
すでにブランド価値が高いものを組み合わせる。
組み合わせ
元々の商品を組み合わせて販売する。
〇〇専用
ターゲット顧客やセグメントを細かく定義する。
商品企画・設計をする時に上記の思考パターンから考えることで、まだ世の中にない商品を打ち出すことができます。世の中にあるものはゼロから生み出されるものはなく、何かの組み合わせであったり、既成概念の枠組みをづらす事で新しいもののように生まれ変わります。
思考のパターンを繰り返す事でアイデアの発想は速くなります。
マーケティング手法
マーケティング手法は様々ありますが、次のようなマーケティング手法は商品企画をする上でアイデアの発想を広げてくれます。
- 戦略キャンパス(競合比較折れ線)
- ペルソナ設定
戦略キャンパス(競合比較折れ線)
競合の商品の特徴を折れ線グラフで見える化することで、まだ市場にないサービスを見つけることができます。ブルーオーシャン戦略と言います。
次の例はよくある題材として、ヘアーカットのQBハウスの例となります。
既存の商品・サービスの特徴を洗い出し、特徴と被らせないようにすることで差別化した商品・サービスを組み立てることができます。
大人向けサーカスのシルク・ド・ソレイユや格安航空等もこのような戦略キャンパスの中で描かれたサービス・商品と言えます。
ペルソナ設定
ターゲットの個人の年齢や性別、性格、職種等をできるだけ具体的に鮮明に描くことでその個人がどのような導線で商品・サービスにたどり着き、購入し、使うのかということを具体的にイメージできます。ターゲットを具体的に描き、ターゲットからの目線で見ることで、商品企画やプロモーションのアイデアの幅を広げ、具体化してくれる手法になります。
発想しやすいタイミング
アイデアが思いつきやすいタイミングは、次のような時です。
- お風呂
- 運動
- 瞑想
- 本を読む
アイデアは常に考えていれば、ひらめくというものではなく、一度深く考え、紙に書き出してみたら、これ以上思いつかないといったタイミングで寝かせることが大切です。
人は自分が興味のあることには無意識に意識が働きますので、一度、思考し、紙に書き出しておくと、思いがけないところでアイデアがひらめいたり、思考が深くなったりします。
今回、ご紹介した思考パターンやマーケティング手法を使い意識的に考える時間と、無意識な時間をうまく組み合わせることにより、商品企画のアイデアを助けてくれるでしょう。
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