目的思考の重要性について説明したいと思います。
会社や何かしらの組織をリーダーとして導くために重要なことはなんだと思いますか?
一つの答えとして目的思考があります。ここでは目的、目標の定義は明確に異なります。目的とは”言葉”で定義されるもので、目標とは”数字”で定義されるものです。
例えば、簡単な例として、地域・社会の人々の幸せな暮らしに寄与することは目的であり、売上10億円、利益3億円というのが目標となります。
負のスパイラルに入っている会社の特徴として目標思考のみの数字で語られる世界のみで会話をしている現象がよく見られます。
会社は慈善事業でないため、利益を残すことは会社の存続のために必須ではありますが、目標思考のみでは中長期的には会社の存続意義・価値がなくなり、また働いている社員にとってもただの働きアリのように扱われている印象しか残りません。目標のみの思考では、なぜやるのかの意義が伝わってこないのです。
結果、短期的な目標思考は、ステークホルダーの中でも株主の顔色または上司だけを見ての動きになるため、顧客や社会への価値がなくなり、長期的には利益をあげられず、株主も離れていきます。
目的思考を用いることにより、会社の存在意義、顧客への価値、社員の世の中に貢献しているというモチベーションに繋がり、中長期的な発展に繋がります。また、何に投資すべきか、どのように社員を育成すべきかが明確になります。
ビジネスパーソンとして数字管理(目標思考)を備えることは必須スキルですが、目的思考無くしての目標思考は、組織の空洞化を長期的には招きます。
ぜひみなさんが会社の経営やリーダーの立場に就く際は、目的思考を意識してください。
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